Commodores / Lady (You Bring Me Up) - ポジティブな高揚感が弾ける、80s Funkの到達点

Commodores / Lady (You Bring Me Up)

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ポジティブな高揚感が弾ける、80s Funkの到達点

今回レコメンドするCommodores / Lady (You Bring Me Up) は、バンドとしての円熟と新時代のPop感覚が見事に結実した、まさに転換期の輝きを封じ込めた1曲です。リード・ヴォーカルを務めるLionel Richieがソロへと羽ばたく直前、グループとしての最終章に刻まれたこの楽曲は、単なるヒット曲にとどまらない特別な意味を持った曲となっています。70年代にFunkバンドとして確固たる地位を築き、バラードからDanceナンバーまで幅広いサウンドを聴かせてきたCommodoresですが、この曲では70年代的な泥臭いFunkの感触を残しながら、より明るく洗練された80年代のPop Funkへと踏み出していく瞬間を聴くコトができるんですよね。時代が切り替わる時にしか生まれない新旧のサウンドが絶妙に混ざり合った、そのバランスの良さも大きな魅力です。


軽快なカッティングとベースが生み出す開放的なグルーヴ

聴いた瞬間に耳に飛び込んでくるのは、軽快でタイトなカッティング・ギターと、前へ前へと押し出すベースライン…無駄を削ぎ落としたリズムセクションの上に、シンセの彩りがさりげなく重なり、80年代初頭特有の洗練されたDisco〜Funkの空気をイッキに描き出します。決して重たくなりすぎないビートと軽やかなギター、そして弾むようなベースの組み合わせが実に気持ちイイっ!Extended Disco Versionでは、このイントロがじっくりと引き延ばされ、フロアを温める導入として機能するのがたまらないポイントです。いきなりサビやヴォーカルへ向かうのではなく、まずリズムだけでジワジワと身体を揺らしながら曲の世界へ引き込んでいく…こうした長尺のイントロは、まさにDJがミックスするコトを意識して作られた12インチならではの醍醐味でしょうね。


Lionel RichieのヴォーカルとMotown譲りの多幸感

ヴォーカルに耳を傾けると、これまでのバラード・シンガーとしての印象とは一線を画す、躍動感に満ちた歌い回しが印象的です。「君が僕を高めてくれる」というストレートでポジティブなメッセージは、恋愛の喜びをそのままダンスフロアへと持ち込んだような開放感に満ちています。サビで重なるコーラスワークは、Motownの伝統をカンジさせる多幸感の塊っ!思わず口ずさみたくなるキャッチーさが、この曲の強さです。リリース当時、この楽曲はBillboard Hot 100で最高8位を記録し、ラジオでもクラブでも幅広く支持を集めました。70年代の泥臭いFunkから、より都会的で洗練されたPop Funkへと進化する流れの中で、本作はその象徴的存在と言えるでしょう。Funkとしてシッカリ踊れるグルーヴを持ちながら、Popとして誰もが楽しめるキャッチーさも備えている…この両方を自然に成立させているトコロに、円熟期のCommodoresならではの強さをカンジます。


Mexico盤だけに刻まれた約8分45秒のExtended Disco Version

そしてレコード好きとして特筆すべきは、この12インチがMexico盤のみという点…しかも収録されているのは約8分45秒にも及ぶExtended Disco Version。ヒット曲でありながらUSでは12インチが存在しないという事実も、この盤の価値をより際立たせています。まさに知る人ぞ知るコレクターズ・アイテムでしょうね。通常のシングルやアルバムで聴き慣れた曲でも、こうしたExtended Versionを12インチで聴くと印象がガラリと変わるコトがあります。グルーヴをじっくりと堪能できる構成は、DJユースはもちろん、自宅でのリスニングでもその真価を発揮します。イントロから焦らずリズムを積み上げ、ブレイクで一度空間を作り、再びビートが戻った瞬間に大きな高揚感を生み出す…ヒット曲を単純に長くしただけではなく、Dance Musicとして改めて楽しめる構成へ仕立てられているのが、このExtended Disco Versionの面白いトコロです。


コレクションでもDJプレイでも楽しめる80s Funkの1枚

ブレイクでの間の取り方、再びビートが戻る瞬間の高揚感、そのすべてがフロアを意識した作りでありながら、純粋に「音楽として気持ちイイ」領域にまで昇華されています。こうした12インチはDJにとって使えるというだけではなく、レコードコレクターにとっても非常に面白い存在です。世界的に知られたヒット曲なのに、通常とは異なる長尺バージョンが特定の国の盤にしか存在しない…こういう盤を見つけた時の「こんなのあったんだっ!」という発見こそ、レコードを掘り続ける楽しさのひとつなんですよね。しかも珍しいだけではなく、実際に針を落とせばシッカリと内容も素晴らしい。ポジティブなエネルギーと洗練されたグルーヴを同時に味わえるこの1枚は、80s Funkの魅力を体感するうえでハズせない存在です。DJバッグに忍ばせておくのもイイですし、自宅で約8分45秒のグルーヴを最初から最後までジックリ楽しむのもイイ…針を落とせば、きっとあなたの気分もイッキにBring Me Upされるハズですよ。

 

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